HaLAオープンフォーラム

第11回オープンフォーラムウェブレポート

小松信幸   第1回はリーマンショックの毒が顕著に回り始めた2008年11月の開催でした。様々な方と議論をしているうちに、人口減少の中で中小企業、特に地方の中小企業は市場縮小で危機を迎える。しかし拡大する市場もある。それは「絆・感動」といった幸福感を求める欲求だ。一社単独では難しくても、幸福感を創造する企業連合を作っていくことで強みを強く弱みを補うことで、ゆりかごから墓場まで感動にあふれた地域社会を作っていく方向にシフトしていこう。これがHaLA(ハッピーライフアライアンス)のスタートでした。

あれから11回を重ねることになったのですが、今回は10回と11回の間に東日本大震災がありました。
東京でも揺れは激しく、停電になり、電車は止まり、もしかしたら阪神大震災のようなことが起こったのではないかと思ったのですが、テレビからはその想像をはるかに上回る、津波により街ごとが飲み込まれ、なぎ倒される映像を言葉にならないまま見ることになりました。私も被災地を訪れましたが、被災された方はまさしくこの世の終わりを感じられたことと思います。

 被災していない私ですが、震災後1週間、全国で停電が続き、ガソリンがなくなり、物流が止まり、電気は暗くなり、福島の原発事故の深刻さが予想される中「これからどうなるんだろう」という不安と「子供たちにはこの社会を残していかないといけない」という想いが頭をぐるぐるとめぐったことを忘れられません。また、これから助けあって、シェアしあって、支えあって、みんなの幸福を実現していく世の中、つまりハッピーライフアライアンスでイメージした世界になっていくしかないのではないか、との確信も持ちました。

HaLA理念

この理念をかみしめました。それにしても今回10回目の次に11回目が開催できる、この当たり前なことに本当に感謝です。

 

 水俣浮浪雲工房の金刺潤平さんは、1983年にボランティアスタッフとして水俣入りして、置き去りにされた胎児性水俣病患者から聞いた言葉から自分の使命を感じたと言います。

 

 

 

「自分たちで自分たちの居場所を作る」という考えのもと、紙漉きを行い、それを作家に書を描いてもらって販売することで自立支援の道を探りました。そんな活動で出会った水上勉氏との出会いから金刺さんの創作基本理念が生まれました。

 「いい材料からいい紙ができるのは当たり前、世の中に必要とか必要じゃないとかは、勝手に人間が決めているだけ。要らないものとして道端にほったらかしに去れて捨てられているものに魂を吹き込め。」 

 そんな活動から生まれてきたのが、いぐさの壁紙アイビーウォールでした。この壁紙が普及することで、いぐさ農家や水俣のハンディキャップのある人たりの職が支えられます。

 これからの東北および日本の復興も、こんな視点から始まるのではないでしょうか。大量生産によるモノづくりは新興国に勝てないと思います。生産地の想いと利用者・消費者の応援する気持ちを付加価値にした顔の見えるモノ作りです。

 SHIPでは、まずはアイビーウォールをリフォーム会社・工務店さんに紹介していくことで、応援していこうと思います。

 

photo

 

金刺氏紹介

浮浪雲工房ホームページ

気になる!くまもと紹介記事

講演録はこちら

 

「企業と福祉の連携でつくる人が輝く働く場づくり」

 お二人目の講演者は、船井総研の石田和之さん。社員満足度向上をテーマにしているHaLAフォーラムで、雇用や職場というテーマで企画を組立てようと考えたときに、働くしあわせプロジェクトの石田さんのことを思い浮かび、講演をお願いすることとなりました。

 

 石田さんは障がい者雇用を、船井幸雄さんの「人間性と自然の摂理にのっとった経営」という考え方をベースに「一番大切なことは、一番大切なことを、一番大切にすることである」とのネットトヨタの横田英毅氏の言葉を引用して表現されていました。

 「この世に生を受けた生命を輝かせること」、これが障碍がある人もない人も働く幸せを感じられる職場を創るということなのだと理解しました。

事業モデル

 

石田氏紹介

▼感動大賞を受賞されたドリームプランプレゼンテーション2009のダイジェスト映像はこちら

▼ドリームプランプレゼンテーションについてはこちらをご覧ください。

ドリームプラン・プレゼンテーション

石田氏のブログはこちら

働くしあわせプロジェクトファンページ

石田氏ツイッター

講演録はこちら

 

懇親会の様子

 第二部は交流会。被災地の青森・岩手から、それぞれササキハウジングカンパニー佐々木社長・小笠原さん、リフォームの鬼石川社長に震災当日の話、現地の現状と声、これから何をしてほしいのかのリクエストをいただきました。 「東京の人たちがこれを機会に東北にきて、楽しんでお金を落としていってくれるのがまずは被災地支援になると思う」というお言葉には同感です。ボランティアを兼ねた社員旅行なども企画される会社もでてくると思います。

 

  講演内容と関連して、実際に障がい者雇用に取り組んでいるビーテックの樋口社長と木之本さんにご登壇いただき、ご経験を話していただきました。まずは木之本さんの挨拶からでしたが、多少聞き取りにくい挨拶でした。樋口社長が障がい者雇用に取り組もうと社会福祉施設の窓口に行ったときには、詐欺師と疑われたそうです。そういう人も少なくないのでしょうが、樋口社長のお話を聞いていると、本当に普通に木之本さんに接していることがわかります。もちろん仕事もやってもらうし、一緒に飲みに行くし、チラシなどに「利用する」とも言います。木之本さんにとってもその方が仕事で頼りにされているし、役に立っている実感があることがわかります。

 

 第11回HaLAフォーラムにご参加いただきありがとうございました。今日のイベントを通じて、多くの皆さんが「働く幸せを感じる職場を創ろう」と思われたことでしょう。私はそんな一人ひとりの気持ちが最高の復興支援だと確信しました。

 

 

 

 

 

 

お問合せ

rss ハッピーライフアライアンス