うちのハッピーライフアライアンス

今回のHaLA会員様は、岩手県北上市の有限会社石川硝子店代表取締役、石川秀司様です。3月11日に発生した東北・太平洋沖地震から早1ヶ月。津波により沿岸部が壊滅的な被害を受けた岩手県。北上市の石川硝子店さまの震災後の取り組みをお聞きしました。

これまでのインタビュー一覧はこちら

Vol. 007  2011.4.27 UP!  【6.3追記】石川社長主催、角田識之先生の志授業

石川様

会社名

有限会社石川硝子店(岩手県)

ホームページ

http://www.kizuna-station.com/

お名前

代表取締役 石川 秀司 様

ブログ

『泣いた赤鬼奮闘記』

 

本当に、何をすればいいのか?!毎日考えましたが、国難期の今こそ本分に徹することを決めました。

――まずは、地震の直後の様子をお話いただけますか?

 50年生きてきて、過去に経験したことのない揺れでしたから、びっくりしました。その後すぐに、岩手・宮城・福島の3県は100%停電して、水も場所によってはダメだったみたいですね。
  停電でテレビが見られないので、ラジオが頼りで、車の中で聞いていました。電気が復旧したのは14日になってからだったのですが、うちは翌日の夕方に、工事用の発電機を借りてテレビを見ることができました。ラジオで「甚大な被害」とは聞いていましたが・・・津波の映像はやっぱり衝撃的でしたね。「これは大変な事件だな」、と。

――石川社長のブログツイッターで、津波で大きな被害を受けた大船渡市へ物資を届けに行ったり、救援物資の仕分けをしたりと支援活動に奔走されているのを拝見しました。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大船渡市の友人が生存していることを知り
支援物資を車に積んでお見舞いに行く。
友人宅に近づくにつれて、ただ唖然とするばかり!
この写真は大船渡市松崎町の様子。
がれきが散乱していたが、道路上はなんとか片付けられ車は通ることができる。
地図を頼りに友人宅に向かう道を探すが、
地図に載っている目標物がなく右往左往。
標識も目標物もない街は地元に住む人でないと走れない。
同乗していった中学1年生の息子がスマートフォンで現在地を確認し
ナビゲーションしてくれる。
息子を連れてきてよかった!
無事友人宅に到着する。

石川社長ブログ『泣いた赤鬼奮闘記』 3月26日「大船渡市松崎町付近」より
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 大船渡市の末崎町と大槌町に、仕事でも付き合いがある友人がいまして。お見舞いに行きましたが、地図は当てにならない状況になっていましたね。被災地域以外の方がボランティアで被災地に来たい、という気持ちも分かりますが、堤防も流されてしまっているので、もしまた津波が来てしまったら・・・その土地に不慣れな方がちょっと行こうと思って行けるような状態ではありません。今できるのは、募金や避難所の対応くらいなのではないでしょうか。
 情報もまだ、かなり錯綜していると感じています。ツイッターなどがあるので、例えば「○○が足りない!」などの情報はかなりの速さで拡散して、殺到したりする。どこで何が足りていて、何が足りていないのか、そういった情報を整理してくれるところがないのが、岩手県でも一番の悩みではないでしょうか。遠野市が情報の基地局となっているのですが、遠野市も内陸にあるので、避難所までは50キロ以上あったりして。
 「本当に、何をすればいいのか!?」と毎日考えました。「もっと何かしてあげたいのに、でもできない」、そんなジレンマも何度も感じました。しかし未曾有の国難期、今こそ私は本分に徹します。いろいろと悩みましたが、結局は今の自分の仕事に邁進し経済復興することが一番の支援だと気づきました。一心不乱・無我夢中に働き、市場のお金を回すことが私達経済人の務めです。自粛はしません。

――石川社長はガラス施工の1級技能士として、北上市にとどまらず、大船渡市へも出張して硝子修理を行っていらっしゃいますね。その様子はブログツイッターでも随時発信されていますので、ご覧ください。

 

子ども達には、できるだけ諦めてほしくないから。

――被災した子どもを受け入れるというお話もありましたね。

 はい、子どもをホームステイ形式で一時預かるという話。この辺りの自治体でもあったのですが、公的な動きは現状止まってしまっている状態です。うちも息子が3人いて、真ん中が高校3年生なんです。だから同じ高校3年生なら自宅で受け入れて、一緒に切磋琢磨できれば ・・・と思っています。
  小中学生は親と一緒にいた方が良いと思います。でも高校生、特に受験生はね。被災して家計が苦しくなってしまうご家庭も多いでしょうけれど、子ども達にはできる限り諦めてほしくない。うちは無償で受け入れますよ!

 

地元の企業、そして地元の消費者として―

―――本当に、様々な側面で、長い目で復興を目指す必要がありますね。今回の震災を受けて、今感じていらっしゃることはありますか?

 一番思ったのは、地元のネットワークと、地元企業の有り難さ。もともとガソリンを2社からしか買っていなかったのですが、そのスタンドから「2,000円分ですみませんが」と連絡があったんです。
  小売店も、地元オーナーの企業だけが、地震当日から停電の中も開店して、電卓で対応していましたし、食品も地元農家とのつながりがあるから、在庫があるだけは営業してくれました。地元の企業として付き合ってきてよかったと、こんなに思ったことはありません。

 今までは、大きな「マス」単位での効率を考えて色々なことが発展してきたけれど、地域の小さな単位でやっていくのが、リスクの分散という意味でもものすごく大事かな、と思います。地元の企業とつながっていく。
  そういえば、今までは「より安いほうがいい」という基準で選んできたお酒も、地元のものしか飲まない事に決めました。
 地元の企業、そして地元の消費者として、作り手の想いがあるものを選んでいきたい。自分達のからだも生活も、地元のものでできていますからね。

 

――震災により、地元に生きる一企業として、そして一消費者としての立場を再確認したという石川社長。HaLAは地域のため、また被災者のために動き続ける石川社長をこれからも応援し続けます。
 震災後の混乱の中、助けになったのは個人同士、企業同士のつながり。お金だけの取引、名刺一枚での関係ではなく、血の通った「絆」が問われています。同業の絆、業種を超えた地域の絆を強め、深めていく時代になったのではないでしょうか。

 最後になりましたが、震災により尊い命を失われた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

【追記:2011年6月3日】石川社長主催で、角田識之先生の志授業が行われました!

志授業 石川社長が委員長をされている、北上市立和賀東小学校創立10周年実行委員会主催で、HaLAでもおなじみの臥龍こと角田識之氏の「志授業」が行われました!
 同校の4~6年生160人に向け、志や目標を持ち、その実現に向けて諦めずに取り組むことの大切さをお話されたそうです。

 この詳細は岩手日日新聞社のサイトに掲載されています。ぜひご覧ください!

 

 

download このインタビュー記事のPDF版(517 KB)がこちらからダウンロードできます。

■PDF形式のファイルをご覧いただくには、Adobe Acrobat Reader4.0以上をインストールする必要があります。
 お持ちでない方は右下のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。(無料)
getadobe

 

お問合せ

rss ハッピーライフアライアンス